銀のさらが実践する「怒らない経営」/ポピュリズムを扇動するyoutuber

さて、今日はこの本を紹介したい。

怒らない経営 銀のさらを日本一にした「すべてに感謝する」生き方 (East Press Business) | 江見朗 |本 | 通販 | Amazon

この本は、とある上司にパワハラまがいの扱いをされて凹んでいた頃に買ったものだ。

当時から体育会系のノリが嫌で、電話口で怒鳴ってばかりいる職場の上司を批判したいと思いつつも気圧されて何も出来ず、いわゆる適応障害になってしまったのだが、この本を読んで私は間違っていなかったと確信した。個人的に多大な自信をもらった本である。その本を昨日メルカリで売ってしまったのだが、早くも買い戻したい気持ちが芽生えてきた。

怒りという感情は人類にとってない方がよい。ビジネスにおいても同様である。例えば、バイト店員がミスをして店長が𠮟ったとする。人間怒られれば少なからず心が乱れるものだ。その後注文が来て、そのバイトがバイクで寿司を配達する場合、どうなるだろう。まず心が乱れた状態でバイクに乗れば、事故の可能性が高くなる。そして商品を渡す際も、バイトが暗い表情ではお客も喜べないだろう。結果その客は離れていってしまう。おわかりいただけただろうか。誰も得しないのだ。

ミスをした本人にフィードバックするのはいいのだが、感情的に怒鳴るのは愚の骨頂だろう。昔の上司もまさにこういう人だった。こういう人は一見仕事が出来るように見えても、本質的に頭が悪いのだと思う。

個人的に、この本を読んで欲しい連中は社内に山ほどいる。ただ残念なのは、この本を本当に読むべき層は総じて頭が悪く、まともに本が読めないということだ。

ちなみに少し前、Newspicksに江見さんのインタビューが掲載されているのを見かけた。この本が発売されたのは2012年頃だったと思うが、当時は宅配寿司や持ち帰り寿司チェーンがしのぎを削っていた記憶がある。だが2021年現在、宅配寿司業界は銀のさらが独走状態。しかもその状況でコロナ禍が来たことで売り上げが結構増えたらしい。

 

それにしても、叩きあうyoutuber達を見る度に人間の愚かさを感じてしまう。結局大多数のyoutuberは右派左派問わずポピュリズムというか、誰かを叩くことそのものが目的化しているらしい。視聴者もそれを見て鬱憤を晴らしているが、結局これらのyoutuberは有名人にあやかって広告収入をかすめ取ろうとしているだけで、使命感を持ってやっている人はごくわずかだろう。時間泥棒という点では客を騙して荒稼ぎする悪徳業者に近いかもしれない。

人生は有限だ。人生において本当の意味での自由時間はあまりにも少ない。自分がやるべきこと・やりたいことに熱中していれば、他人を叩いている暇などないはずだ。まあ、これは絵を描くのを面倒くさがる自分自身に言っているのだけれど…まずは信頼を勝ち取るフェーズを早く脱しなくては。