緊急事態宣言解除/youtubeでビジネス系動画を見る人が意識高い系だらけの理由

緊急事態宣言解除

昨日から緊急事態宣言やまん延防止策が解除となったらしい。居酒屋やカラオケボックスが人で埋まってコロナ禍が再燃する未来しか見えないのだが、飲食店も旅行業界も限界だろうしまあ仕方ないのだろう。

コロナ対策といえば、スーパーや飲食店の営業時間短縮は完全に逆効果だと思っていた。営業時間を短縮することで短い時間に客が集中し、混雑率はむしろ上がってしまうからだ。つまり3密回避という点から言えば営業時間はむしろ伸ばした方が良い。まあ経営上それは難しいのだろうけど。

ただ、近所のスーパーで「特定の曜日にクーポン券を配布します!」という取り組みが始まったのはさすがに腑に落ちない。クーポン券配布日に人が集中することくらい分かるはずだ。だから私はあえてクーポン券配布日を避けて買い物をしていた。

 

youtubeでビジネス系動画を見る人が意識高い系だらけの理由

マコなり社長さんがしばらくyoutube活動を休止すると発表した。

www.youtube.com

投資家から余程怒られたのだろうか。少子化が進む昨今、彼のように若くて起業家精神のある人は貴重だから是非頑張って欲しいのだが、プログラミングスクールもレッドオーシャン化して厳しい競争に晒され、経営状況も悪化しているのだろう。

だが外野が叩くならまだしも、社員が内部告発のような形で社長スピーチを晒してしまったのは中々深刻な事態だと思う。こんな動画がリークされる時点で、社員との信頼関係は崩れていると考えた方がよいだろう。しかも顔が売れたことが完全に仇となり、悪評も猛スピードで拡散してしまった。当面の間表に出るのを控える決断は正解だろう。

 

マコなり社長といえばビジネス系youtuberのトップといえる人物だ。私もビジネス系動画にはまっていた時期がある。ただ最近はビジネス系動画をほとんど見なくなった。

それはなぜかと言うと、本当に優秀な人はビジネス系動画など見ない、というよりyoutube自体ほとんど見ないことに気づいてしまったからだ。

 

意識高い系とは

意識高い系については検索すればいくらでも出てくるのでここでは解説しないが、個人的な理解としては、大した知識も経験も実績もないのに、薄っぺらい知識を使ってマウントを取ろうとする人のことだと解釈している。ビジネス系動画を見るだけで「俺はこんな高度なことをやってる」と満足してしまう人だ。恥ずかしながら私もその一人だった。

 

優秀な人はyoutubeをゆっくり見る時間などない

優秀な人は公私ともに忙しい。ちょっとした情報収集ならまだしも、youtube動画を何時間も見続ける余裕はないはずだ。

これは私の実体験だが、「ビジネス系動画を見まくっている自分は優秀」という思い込みがあった。テレビやバラエティ動画ばかり見ている人に対して無意識にマウントをとっていたのだ。だが、そもそもyoutubeで動画を見まくっている時点で負け組だったのだ。

 

ビジネス系動画の大半は「負け組」向けである

もう一つ気がついたのは、ビジネス系動画の内容についてだ。

誤解を恐れず言えば、youtubeのビジネス系動画は大半が「仕事も人生も上手くいっていない負け組」向けである。具体的に言うと、

  • 「一発逆転」
  • 「人生を変える」
  • 「年収アップ」
  • 不労所得

といった要素が多い。だが冷静に考えてみよう。そもそも人生が上手くいってる人は人生を変える必要などないし、逆転も望まない。年収も満足しているケースが多いだろう。逆に言えば、こういう動画を熱心に見る人は人生が上手くいっていない底辺ということになる。

 

優秀な人は勉強することに抵抗がない

それでもビジネス系動画で勉強しようという意志を見せるだけまだマシかもしれない。近頃youtuberとして稼ぎまくる人が続出したうえに、一流企業の高学歴エリートが没落するさまが報道され、子供たちの学習意欲は低下する一方である。

だが残念ながら、「勉強しよう」という考えそのものが間違っている。ましてやビジネス系動画を見ただけで達成感を得ているようでは、まだまだなのだ

優秀な人にとって知識を得る行為は「趣味」のようなものだ。知識を得ることそのものが楽しい、もしくは知識を得ようという意識すらない。考え方の根本が違うのである。

例えばゲーム好きの中に「ゲームをやれ」と言われて仕方なくやっている人はまずいないだろう。ゲームというのは、やるなと言われてもやらずにいられないものだ。

少し話が脱線するが、本来勉強というのは楽しいものだ。それが宿題を出さないと怒られ、問題が解けないと怒られ、テストで悪い点を取ると怒られ、受験に失敗すると肩身が狭くなる、こういうシステムのせいで、大多数の人は「勉強=嫌なこと」と刷り込まれてしまうのだ。秀才は、好きでやってる人に勝てないのである。

 

ということで色々とネガティブなことを書いてしまったが、このループから抜け出すには行動するしかないと思う。幸い今は副業のハードルが下がり、ノーリスクで副業を始められるようになった。私も「趣味のイラストで稼げるようになりたい」ということで副業イラストレーターを目指し、なんだかんだでお金を頂けるようになった。まだまだ成功者には程遠いが、適度に忙しくなった結果ビジネス系動画はほとんど見なくなった。

情報のインプットについては、ビジネスから教養を深める方向に舵を切った。それは、年を取って引退した後、仕事のことしか知らない爺さんよりは「教養があって面白い話が出来る爺さん」になりたいと思ったからだ。世の中どこでどんな知識が役立つか分からない。