イラストで食える時代?/初代ポケモンのヤバい世界観

そんな訳で明日が某依頼絵の期限なのだが、今朝都合よく腹痛を催したので、今日一日会社を休み、自宅でイラストをやることにした。結果的にイラストを大分進めることが出来たので、明日は夏休みの宿題状態から解放されそうである。その代わり会社の仕事が不安だが…

それにしても、こういうクライアント仕事ってこちらの都合を依頼主に強要する訳にも行かず、どうしてもブラックというかデスマーチ化しやすい傾向にある。とはいえクリエイター業界はそれこそ狂ったように描きまくる猛者がひしめく世界なので、そこに働き方改革なんて求めたらクリエイターを続けることすら不可能だ。私のような副業イラストレーターはまだしも、イラストを本業にすると決めた人にとっては大変な世界だろう。今日はyoutubeの動画をラジオ代わりに黙々とイラストを進めつつ、気分転換にメルカリに出品したりスーパーに行ったりしたが、こんな生活を延々と続けるのは私には無理だ。

前にも書いたが、中高生のなりたい職業ランキングでイラストレーターが上位に来ているという。それはソシャゲブームや自己表現に対する敷居が下がった影響と思われるが、イラストレーターが基本的に食えない仕事であることに変わりはない。ただ昨今はskebやfantiaなどのパトロンサービスが普及したことで、稼ぐ手段が格段に増えた。メルカリ等のシェアリングサービスを使えば生活費を抑えることも可能だろう。

今までイラストレーターになるには一般企業のイラストレーター枠で就職するか、デザイン系の会社に就職するか、フリーランスとして自力で営業していくしか方法がなかった。この頃と比べたら昨今は恵まれているように思える。

だが、どれだけ稼ぐ手段が増えようと実力のない人に良い案件は来ないのだ。ネットというのは評価や能力が数値化されてしまう完全な実力社会である。その点、コネ次第で何とかなった昔の方が恵まれていたかもしれない。

イラストだけで食っていくにはトップグループに入るしかない。それも一瞬ではなく、トップを維持し続けなくてはいけない。だが、誰しもいつかは老いる。老いた後も体力勝負をしていると体力のある若手に負けてしまうので、老いる前に自分のポジションを確保する必要がある。これは会社員にも言えることだ。ポジション獲得に失敗すると「いくらでも替えがきく人材」になってしまい、都合よく使い倒された挙句、不要になればリストラコースである。

小手先のことばかりこだわるのではなく、本質的なイラストレーターとしての実力を高め、ポジションを獲得しにいくことが何より重要だ。

 

ところで、作業中youtubeで初代ポケモン赤緑の動画を流していたのだが、今見返すとあの世界観は中々ブラックというか、ハードだったんだなぁと感じる。今ロケット団は悪徳集団といえども一線は超えていない(殺人や動物虐待の表現はない)が、当時のロケット団ポケモンを殺害しまくったり強盗・恐喝を行うなど、ヤクザや暴力団のような反社会的勢力として描かれている。

さらにはサイクリングロードを暴走族がたむろしていたり、街をロケット団員がうろついてたり、シルフカンパニーロケット団に占拠されてたり…。カントー地方、治安悪すぎでしょ…

しかも恐ろしいのは、ロケット団の団長が実はトキワシティのジムリーダーだったという点。ポケモンリーグという公的機関においてジムリーダーという高い地位にいる人物が、実はポケモンを虐待する反社会的勢力のトップだった…この事実が明るみに出たらとんでもないスキャンダルに発展するだろう。公的機関と反社会的勢力の癒着だなんて、担当省庁の大臣が辞任するレベルだ。そういう点から言っても、子供向けにしては色々ハードすぎるという印象が拭えない。あの頃は素直に楽しんでプレイしていたのに、今はもう子供向け龍が如くにしか見えん…

更には、ゲーム内のミニゲームパチスロ)が未成年にとって不適切ということで、こんなニュースも出ているらしい。やっぱり子供向け作品ではなかったか…

news.biglobe.ne.jp

 

全く関係ないが、伊集院光イナズマンという作品が「子供向けにしては重すぎる」ということで、面白おかしく紹介していた。せっかくなので転載しておこう。

www.youtube.com