そんなわけでお久しぶりです。コロナ明け初のコミケや40才の節目に行った西日本旅行、車のタイヤ交換に加えベスパのタイヤ交換、更にはゲーミングスマホ購入で家計圧迫、10年振りの手描きイラスト再開、直近では父のガン発覚からの手術…など色々あったわけだが、しぶとく生きてます。
これらについては後で触れるとして、まずは先日出かけてきた 北関東の鉄道旅について話したい。といってもグダグダしてるうちに2ヶ月経ってしまったが…
出発したのは7月7日、まだ 梅雨は明けていないはずだが昨日の最高気温は35度、今日は38度と真夏と見まがうような暑さが続いている。天気だけは良さそうなのでどこかに出かけたい気持ちはあるが、車で出かける気には全くならず、久々に鉄道で北関東の方に出かけてみたくなった。今日は昼の12時頃に起床し、なんとなくGoogleマップをいじってるうちに、西小泉駅から熊谷駅まで連絡するバスの存在を知る。今すぐ駅に向かえばスムーズにバスに乗れる。しかも次のバスは2時間後。迷った結果昼飯はナッツ類だけで済ませ、すぐに支度を整えて出発することにした。それでも予定の列車に乗り遅れてしまい、仕方なくその後来る有料特急列車に乗ることにした。
しかし、やってきた特急列車を見て驚いた。たったの3両しかないではないか!東武線の特急列車といえば 6両 だと思っていたが、この時間帯は3両で走っているらしい。だが利用者が少ないかといえばそんなことはなく、窓側の席は満席、通路側の席も7,8割くらいは埋まってしまった。私も窓際の席を取ることができず、せっかくの気楽な旅行なのに景色を楽しむことができない。隣の席はスーツを着た中年男性で、YouTube で何かの動画を見ていたがいつのまにかうたた寝をしていた。まあ柄の悪い兄ちゃんじゃなかっただけ良かっただろう。
久喜駅から館林駅の間は退屈な 田園風景が 続く。この区間は普通列車だと特に退屈だが、直線区間なので乗り心地もよく、実に快適だ。特急列車だとあっという間に過ぎ去ってしまう。見どころも特にはないのだが、利根川を渡る橋梁と、税収で潤っている明和町にある 川俣駅は抑えておきたい。川俣駅は町にある駅とは思えないほど豪華な作りをしているのだ。

そんなこんなで 館林駅に到着する。前に訪れた時から特に変わっていないが、とにかく 暑い。ホームに降りて写真撮影をするのもなかなかの苦行だ。

ここからは 小泉線に乗り換えて 西小泉駅を目指す。小泉線は2両編成のワンマン列車が走っており、かつては 年代物の吊り掛け式列車や、特急車両を改造したユニークな列車が走っていた。
車内を見ると外国人の多さに驚かされる。ここは 国道354号線沿いの、外国人が非常に多い地域だ。館林駅を出発した時点で先頭車両は 15名 ほど、後ろの車両は3〜40名ほどが乗車していた。日本各地でローカル線の廃線が取り沙汰されている中ではあるが、この路線は案外 乗客がいるように思える。ここの場合 車が運転できない 未成年と高齢者だけでなく、外国人も混ざっているのが特徴的だ。それでも1時間に1本の列車で乗客が4〜50名 ということは、バスを20分ごとに走らせれば ギリギリ まかなえてしまうような気もする。ただ バスも運転手が不足しているのと、車社会 ゆえ 道路の方は 混雑が激しいため、鉄道を存続させる 一定のメリットはあると言えるだろう。
乗り心地は東武鉄道らしからぬ揺れっぷりだ。東武鉄道はJRと比べても揺れが少ないと認識していたので、この揺れ方は新鮮だ。ガタンゴトンというローカル線らしい音を奏でながら走る。東武伊勢崎線や日光線、東武東上線はJRなどより乗り心地よく感じるが、ここは例外である。
館林を出てからも基本的には平凡な田園風景が続く。当然ローカル色漂う駅ばかりだが、休日昼間とはいえ大体どの駅もコンスタントに1〜5人くらいの乗降があり、少数ながら公共交通機関として機能していると感じる。これが朝夕ならもっと多いことだろう。
本中野駅は邑楽町の中心部で、少しだけ栄えている。ここでは外国人4人組が下車した。この隣が大泉町だが、ここも外国人が多いことは想像出来る。
東小泉駅に差し掛かると後二駅で終点の西小泉駅となる。もう終わりか、短いなぁ…と思っていたら、一気に20人くらいの乗客が入れ替わった。ここは太田・桐生方面の乗換駅なのだが、これほど多くの乗降があるとは思わなかった。そしてやはり外国人率が高い。
次の小泉町駅では3人下車したが、特急で私の隣に座っていたあのスーツ姿の男性がいた。おお、ここまで一緒だったのか。その後電車は緩やかにカーブして、終点の西小泉駅に到着。降りたのは3〜40人ほどだろうか。乗り通してみた感想としては、想像していたよりも利用者が多かった。館林からの乗り通しと、東小泉からの乗客が大半を占める。
おそらくここも赤字区間なのだろうが、館林からだと車を使うより速いだろうし、車が使えない人にとっては有効な交通手段と言えるだろう。特にこの地域の特徴として、外国人の多さが挙げられる。この周辺にはスバルやパナソニック等の大規模な工場が多く、昔から外国人労働者が多かった。彼らは車の所有率が低いので、公共交通機関がとても重要なのだ。
西小泉駅は簡素な造りではあったが、改装したばかりなのか案外きれいに維持されている。私が乗ってきた列車は館林へ折り返すらしい。




駅名表には日本語の下に英語と中国語 韓国語、それから スペイン語とポルトガル語も書かれていた。通路や 券売機 のところにも様々な言語で 案内表記が書かれている。まさに 多国籍 タウン という印象を受ける。


改札口の前には 出迎えと思しき外国人2人組がいる。改札を出ると 真新しい公衆トイレと、これまた多言語で書かれている観光案内板があった。その前で 外国人男性1人がスマホをいじっている。おそらくこの辺は 大泉町が整備したものだろう。

しかし 暑い。向こうには 熊谷駅行きの路線バスが止まっている。そして その脇には休憩中の運転士と、バスの乗客と思しき外国人の少女が座っている。せっかくなので駅前を散策したかったが、暑さに耐えかねてバスの方に向かう。私の横をシルバーの軽自動車がゆっくりと 通り過ぎて行ったが、そのドライバーも 外国人。おそらく日本人は郊外のショッピングモールに出かけてしまっているのだろう。駅前は本当に日本人よりも外国人の方が多いんじゃないかと思ってしまうくらいだ。

ちなみに、私は数ヶ月前に車で大泉町を訪れたことがある。この時は町の中心部にある「スーペルメルカド タカラ大泉店(現大泉店。スーペルメルカド=スーパーマーケット)」に行ってみた。近くはポルトガル語の看板がいくつもあり、その一角だけは日本離れしていた。店内はスーパーだけでなく雑貨屋や教習所の外国人向け受付所等も入居しており、在日ブラジル人の生活を強力サポート。店員と客がポルトガル語でフレンドリーに会話していたのが印象的だった。ただ値札は一応日本語も併記されてるし店員さんも日本語が通じるので心配無用だ。品揃えは当然輸入品だらけだが、安くはない。カルディみたいな店を想像してほしい。


ともかくバスに乗り熊谷駅を目指す。外は猛暑だがバスに乗ってしまえば快適である。バスの車窓からも外国語看板が目に付くが、昔ながらの和食料理店もあり、完全な外国人街ではないことを付け加えておく。なお利用者数は西小泉駅出発時点で私含め8名。大泉町内のバス停で乗降客2名ずつ、熊谷市内は1人下車だった。このバスの次は2時間後だから、土日の昼間とはいえ利用状況は芳しくない。
利根川を渡る手前にボロボロの空き店舗があった。どう見ても廃墟同然だが以前は教会として使われていたらしい。川を渡るとバイパスから外れ旧妻沼町の中心地に入る。立派な17号バイパスをくぐると熊谷市街地。八木橋百貨店の角を曲がり、国道17号を少し走った後熊谷駅に着く。



バスを降りると想像通りサウナのような猛暑が待っていた。冷却のためにミストが噴射されているが、気休めどころかむしろ湿気が増してサウナのロウリュみたいな状態。そしてこんな猛暑にも関わらず皆平然とバスを待っている。同じ埼玉県民の私が言うのも難だが、これくらいの暑さは普通なのだろうか。この暑さをフォロワーさんと共有すべく温度計がないか探してみたが、どこにも見つからない。
駅のコンコースに行ってみたが、ここも蒸し風呂状態。熊谷駅コンコースは暇つぶしに秩父鉄道に乗車した時も来たことがあるが、あの時はお土産を買っただけだった。少し中に入ってみると、スタバや本屋がある。しばらく本屋で立ち読みし、千葉雅也さんの「勉強の哲学」を購入。喫茶店で続きを読もうかと思うも、どこも満席だ。

試しに南口の方にも行ってみた。こちらの方が南向きということで北口よりも一段暑く感じる。駅前は随分広々しているが、部活上がりと思しき中学生と、タクシー数台しか見当たらない。繁華街は北側なので南口は利用者が少ないのだろう。
あまりの暑さに耐えかねて駅構内へ戻る。北口は駅ビルと連結しており、無印良品等なじみの店もある。ここで水分補給のためお茶を購入した。通路のベンチで一休みし、再び駅に向かう。幸い次の列車がすぐ出るらしく、そのままホームへ向かった。
電車は15両編成。クロスシート目当てで後方に向かうと、やはりガラガラだった。電車に乗ってしまえば猛暑もどこ吹く風。快適な旅である。あまりに快適すぎて大宮で降りるはずが赤羽まで行ってしまった。なに、埼京線で帰れば問題なかろう。
熊谷駅と異なり、赤羽駅の利用者は皆暑さでぐったりした様子だ。イライラしてるのか、エスカレーターの手すりをバンバン叩きながら上に上がっていくオジサンもいる。雰囲気の悪さを感じつつ埼京線のホームに上がり、川越行きの快速列車に乗車。眺望はいいが、相変わらず工場やマンションばかりの退屈な車窓だ。私が学生だった頃と異なり、武蔵浦和から先は各駅に停まるらしい。そんな感じで大宮に着いた後は適当にスーパーで弁当を買い、帰宅。
私は大泉町のすぐ近くの足利市出身なのだが、これまで小泉線に乗車する機会がなかった。実際乗車すると短いながらも興味深い点がいくつかあった。特に興味深いのはやはり外国人の多さだろう。外国人労働者が需要を下支えするローカル線というのも珍しい。

余談だが、以前山形鉄道に乗車した時は、外国人観光客向けのイベントが催されていた。小声で「存続のための延命措置でーす」と言ってたのが印象的だった。
西小泉駅からは旧妻沼線を継承したバス路線に乗車した。かつては熊谷から妻沼まで東武妻沼線が通っており、そのまま利根川を渡って小泉線と繋げる計画があった。だがその計画は叶わず工事は中断、妻沼線も廃線となってしまった。その遺構は今でも残っており、衛星写真では西小泉駅から南側に線路用地の名残がある。今回それを継承するバス路線に乗車したわけだが、私の肌感覚でも残念ながら鉄道どころかバス路線の維持すら困難な状況に見える。車の方は片側二車線の立派なバイパスがあるのに、やはり車社会ということで公共交通の需要が著しく少ないのだろう。
後は熊谷で本場の暑さを味わった。実際千葉・茨城県内を除けば関東平野なんて似たり寄ったりなのだが、熊谷は秩父山地から吹き下ろす風によるフェーン現象も重なるため、一段と暑くなる条件が整っている。
そんな訳で父のことも心配だし、今年の夏休みはせいぜいコミケと帰省くらいしか出来なかった。それより今年のGWの東北ドライブについては色々語りたいことがあるので、まずはそちらの記事を書きたい。