アジャイル開発?なにそれおいしいの?

アジャイル開発についてとあるニュース記事を読んだところ色々インスパイアされたので、自分用メモとして軽くまとめつつ私の解釈を付け加えてみようと思う。

 

昨今多くの企業がアジャイル開発を導入しようとしているが、大規模な成功例は少ないように思える。その理由は何だろうか。

一般の日本企業はプロジェクト駆動型で、リーダーが業務をWBSに細分化してメンバーにアサインする。つまり誰が何をやるかが明確となっており、予実管理も容易となる。だがそうなるとメンバーは言われた仕事だけをこなせばよいという状況となり、ある意味楽かもしれないがモチベーションを保ちにくくなる。

またアジャイル開発は小規模な組織に適しており、組織が肥大化すると意思決定の質が劣化してしまうためだ。

 

そのニュース記事では成功例としてspotifyを挙げていたが、大規模な組織でアジャイル開発を成功させるポイントを一言でいえば

  1. ミッションを抽象化し、
  2. 個人の裁量権を増やし、
  3. 縦のつながりと横のつながりを強化し、
  4. 全員がプレイヤー(もしくは元プレイヤー)となる

ということだと理解した。

この記事で紹介されていたミッション駆動型は、組織をミッション別に組み直し、メンバーには抽象的なミッションを与える。そのミッションを達成するには何をすればいいかを各自に考えさせ、可能な限り任せるのだ。なおかつ気軽に参加できる交流会を多数設け、情報共有を図る。

確かにこの仕組みなら組織が大きくなってもアジャイル開発が出来そうだ。だが私が見たところ、この手法には大きな問題点がある。

  • 全員が優秀でないといけない
  • ミスが許容される業界でないといけない

 WBSによる業務細分化によるメリットは、一言でいえば管理がしやすくなる点にある。誰が何をやっているかが把握出来れば、プロジェクトの進捗管理原価計算もしやすくなるからだ。ここで紹介されたミッション駆動型は管理が難しくなるため、ある程度メンバーを信用して任せる必要性が出てくる。だが能力の低いメンバーが混じっていたり、インフラのようにミスが許されない業界ではそれも難しいだろう。

 

以上を一言でまとめれば「優秀な奴らを集めて任せとけばOK」だ。

 

これを見て分かるだろうか。長々と書いてきたが、最終的な結論はシンプルだ。そもそもspotifyのようなIT系人気企業は戦略云々以前に優秀な人材が集まりやすく、それゆえアジャイル開発も成功したということだ。乱暴な言い方をすれば人気業界だから成功しやすかったわけで、不人気業界ではアジャイル開発の導入自体難しいという何とも後味の悪い結論になってしまう。もっと書きたいのだがそろそろ寝る準備をしなくては…

 

そんな訳でメルカリで立て続けに注文を頂いたのだが、skebの2番目の依頼絵の納期が予想以上に近かったことに気づく。ん~これ要求通りの絵を仕上げようとすると結構時間取られるぞ…土日のいずれかは潰さないとダメかもしれん。