電気自動車は普及するか

近年海外では電気自動車が普及しつつあるが、日本でいまいちパッとしないのはなぜか。直接的な原因は街中に充電スタンドが少ない点にあるが、根本的には環境問題に対する意識の違いがあるだろう。日本国内で電気自動車を使うべきだという人がまだまだ少ないのだ。

ではなぜ日本と欧米で環境問題に対する意識が違うのだろうか。その大きなきっかけとなったのは、2003年のヨーロッパ熱波だと思われる。この熱波で、フランスでは1万5千人近くが亡くなっている。またフランスでは2019年6月にも猛暑を記録している。

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これまでフランスでは、8月の平均最高気温は20度台で、エアコンがついていない家庭も多かった。そんな中でいきなり40度越えの熱波は衝撃的だっただろう。一方、日本の夏は昔から35度を超えるのが当たり前で、エアコンの普及率も非常に高い。日本が島国で気温の極端な変化が少ないのもあるだろうが、日本と欧州では温暖化や気候変動に対する危機感が全く違うものと思われる。

ちなみに最近日本でも北海道で記録的猛暑が度々発生しているほか、冬の最低気温が明らかに上昇してきているのだが、その他の地域からすると今一実感が持ちにくく中々話題にならないのが実態だ。

ただ電気自動車が本当にエコかというと、ガソリン車と比べたらマシという程度に過ぎない。バッテリーのリチウムイオン電池はリチウムとコバルトから作られるが、どちらも採掘する上で環境負荷がかかる。また車自体はCO2を排出しないものの、結局発電所がCO2を排出しているのだから責任の転嫁に過ぎない。この点は再生可能エネルギーによる発電比率が高い欧州ではあまり話題にならないところだ。某日本最大級の掲示板サイトの元管理人もその点を指摘しており、結局一番環境負荷が小さいのはハイブリッド車なのだが、トヨタがその点をアピールしても中々世界的に認知されない現状がある。

じゃあどうすればいいんだという話だが、一番の理想は車を持たないことだ。まず車の所有に関しては、趣味としての車と移動手段としての車は分けるべきだと考える。

例えば地方の高齢者など、やむを得ず車に乗り続けている人も多いだろう。その一方で趣味としての車が欲しいという人は、さほど多くないはずだ。趣味としての車を容認する代わりに税率を上げ、その税収をMaaSを通じて社会に還元すれば、丸く収まりそうな気がする。そもそも車は高級品なのだ。地方は難しいとしても、県庁所在地レベルの都市なら車なしの社会を実現することは可能ではないだろうか。

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そんな訳で今日は連休二日目。昨晩床に就いてから1時間後に腹痛で目が覚めてしまったが、おそらく原因は昔買ったナッツを食べたせいだろう。確かに賞味期限が2017年だったし、何か変なにおいがした上に食感も軽快さを欠いていた。結局午後2時前に起床し、暑さに耐えかねて市バスでネットカフェに向かったが、運転士のほかにお客様係と思しき乗務員がいた。おそらく高齢者や車いすの介助を行うのだろう。以前土曜日に利用した時は見かけなかった。世間的に今日は平日のはずだが、なるほど平日は二人で乗務するのか…。市バスもMaaSによって最適タイミングで運行出来ればよいのだが。