ゆるくないキャンプ

アウトドアブームが来ている。おそらく某ゆるいキャンプ漫画が火付け役だと思うのだが、アウトドア業界も含めた経済効果は、おそらく鬼滅の刃すらも上回っていると思う。

かくいう私もバイクで北海道をキャンプツーリングした経験があるが、本音を言うと私はアウトドアがあまり好きではない。大量の荷物を運んで設営するのが面倒でしょうがないのだ。だからテントも一番設営が簡単なものにした。食事もコンビニの弁当で十分。

しかも8月緊急事態宣言が発令され、遠出するのが難しくなっている。仮に出かけたとしても、今年の夏は北海道ですら36度超えの猛暑。都市部でなければ夜は多少気温が下がるものの、朝日が昇るとすぐテントの中が蒸し風呂状態になる。いずれにせよ拷問である。

あの作品を見てキャンプに淡い希望を抱く人が増えていると思われるが、あれはあくまでも想像上の世界だ。インスタやyoutubeのキャンプ動画も然り。我々に伝わってくる情報は悉く美化されている。なぜなら、その方がアウトドア業界が儲かるからだ。あの作品が人気になれば、アウトドア用品の売り上げも上がるのは容易に想像がつく。テレビと広告業界は密接に結びついている。当然商業的要素の高い作品の方がテレビ業界も広告業界も都合がいい。某ゆるいキャンプ漫画・アニメの方が鬼滅の刃よりも経済効果が高いと言ったのは、そういう理由だ。

ちなみに実際のキャンプは想像以上に過酷だ。真夏でも風呂に入れないのが当たり前だし、水洗トイレでない可能性もあるし、遠くのテントで騒ぐ声が聞こえたりする。

後は初期費用の高さも問題だ。ちゃんとしたテントを買おうとすると最低でも1万円は飛ぶ。しかもそれだけではない。寝袋、マット、グラウンドシート、テーブル、椅子…この辺は最低限そろえておきたい。これらもちゃんとしたものは各々1万円くらいは覚悟すべきだ。

あとキャンプ料金も案外バカにならない。北海道は無料のキャンプ場もあるが、関東圏なら一人一泊最低2000円くらいはかかる。

という訳でネガキャンぽいことを書いてしまったが、私はあの某ゆるキャン△が大好きだ。ファンアートを描く程度には好きである。あのほのぼのとした優しい世界観がたまらない。バイクの要素もあるし。ただキャンプが一方的に美化されてる気がしただけだ。我ながらひねくれてるなと感じる。

そんな訳で今日も猛暑だった。世間は今日も仕事の人が多いらしく、スーツ姿をちらほら見かけた。それからメルカリで3件の取引が完了した。これで取引の合計は9件となり、売り上げは3000円を超えた。買い手にもいろんな人がいて、まめに「よろしくお願いします」とメッセージを送ってくる人や、発送の連絡をしても全く無反応な人もいる。こちらはモノが売れればそれで十分なのだが、どうせならメッセージをもらえた方が嬉しいかな。