国立西洋美術館とアメ横、涙の秋葉原

3連休2日目。予報では夕方から雨が降るらしい。

せっかくの連休なのに、天気が悪いんじゃ遠出は止めておくか…となるのが筋だと思うが、美術館や博物館に行くなら天気が悪い方が狙い目だと言える。大抵休日の美術館・博物館というのは混雑してゆっくり回る余裕などないが、天気が悪ければ多少なりとも客足が遠のき、余裕をもって回れるはず。これなら以前断念した東京国立博物館あたりも行けそうだ。

 

そんな訳で12時40分ごろ起床。予定より遅くなってしまったが昨晩寝たのが4時半だったのでまあ仕方ない。

前日イオンモールで買ったペペロンチーノと冷蔵庫の春巻き、菜の花にしんの残りを食って出発。色々用事を済ませているうちに14時を過ぎてしまった。

国立博物館は事前予約制ではなくなったそうだが、開館時刻は17時まで。今から行ってもろくに見れないだろう。一方国立西洋美術館は17時半まで。よし、こっちにするか。

鉄道を乗り継いで上野に到着。上野公園口から地上に出て、商業施設を抜けて公園に入る。駅前の自販機でコーヒーを買い、ドーピングして美術館に入る。

当日券売り場に行くと、企画展の入場料は2100円。常設展のみなら500円とのことだった。2100円は高いやろ、と思ったがピカソを始めとした著名な作品が展示されるらしい(そういう前情報なしで突発的に来てしまったので、売り場で初めて知った)。高いなと思いつつも、せっかくなので2100円を支払い企画展に入る。

内容はベルギーの国立美術館と、国立西洋美術館のコレクション展示。ラインナップはピカソが影響を受けた作品、および影響を及ぼした作品が中心で、ピカソ以外にセザンヌ、ブラック、アンリ・マティスパウル・クレーなど。筆遣いやキュビスムといった表現手法、色彩などに共通点が見られる。スフマートを使った伝統的手法は見られず、スケッチを除けば原色を使ったビビッドな作品が多く取り揃えられていた。写真だけでは分からない力強いタッチが見れるのは美術館ならではの利点だ。

一通り見終わった後はショッピングタイム。しおりとトートバッグを購入した。

 

さて、美術館を出ると完全に日が暮れ、雨が降り出していた。傘を手に取り上野駅へと向かう。その後アメ横の看板が目についたので、何となく歩いてみることにした。ここは戦後の闇市から発展し、文字通り飴を売っていたことからアメ横と呼ばれるようになったそうだが、今でも店主の威勢のいい声が聞こえてくる。ただ雨の中傘をさして歩くのは色々気を遣う。あまり雰囲気を楽しむ余裕はなかった。しかも後で上野のCBDショップに行くつもりだったのに、気が付いたら御徒町駅に着いてしまった。仕方ない、また今度だな…ということでそのまま山手線に乗って秋葉原へ向かう。

 

数ヶ月ぶりの秋葉原。以前は頻繁に訪れていたのだが、アニメ絶ちをしてる最中にコロナ禍が発生したこともあり、しばらく訪れる機会がなかった。その後2021年11月に2年振りの訪問。それ以来11か月ぶりの訪問となった。

 

改札前に駅周辺の案内をしてくれるAIを発見。ちょっといじってみたが使い勝手は微妙。しかも目につきにくい場所にあり、あまり使われてないように見えてしまった。

駅の外に出ると、雨にも関わらず案外活気がある。しかも外国人がちらほら。観光客が戻ってきたのだろうか。

とりあえずラジオ会館を上がっていく。ドール専門店、フィギュア、各種キャラクターグッズの山。改装されたこともあり、以前と比べてクリーンになったとはいえ、圧倒的商品量は変わらない。ドール店も健在だったが改装中らしく撮影スペースがきれいに片付いていた。その後イエローサブマリンで「ファンタジー作品に出てきそうなコイン」を購入。完全に気まぐれだが、なぜか目を奪われてしまった。しかも5枚以上購入で50%引きだったのが決め手となり、まとめ買いしてしまう。後で調べたらこれでした↓

gigazine.net

それと、五等分の花嫁に出てくる中野二乃のアクリルキーホルダーを購入。

www.animate-onlineshop.jp

 

そうこうしているうちに蛍の光が流れ、ラジオ会館閉店の時刻に。外に締め出されてみると、雨は大分弱まっていた。時刻は夜8時前。まだ体力も時間も余裕がある。そこでまた久しぶりにゲーマーズに行ってみることにした。ゲーマーズも改装前のラジオ会館にあった時期から通っているが、書籍が3階に集約されており、今の位置に移転した十数年前と比べるとイベントスペースの割合が大分増えたような気がする。ただオタクショップにありがちな「一度入ったら商品を買わないと出ずらい感」は変わらず。ここでこのラノベを購入。実はラノベを買うのは人生で数回しかないのだが、記念も兼ねて。

drecom-media.jp

聞いた話では文庫サイズのラノベは若年層向け、大きいサイズは高額ゆえ30代以上向けという棲み分けがあるらしい(もちろん目安に過ぎないが)。これも大きいサイズということは中年層も少なからず意識しているわけで、残念ながら私もその域に入ってしまっているわけだ。

 

続いて通称「秋葉原ジャンク通り」へ。ここは店先に商品が陳列され電気街らしい風景が見られる場所だ。しかしこの時間帯開いてるのは飲食店(メイド喫茶含む)とゲームセンターくらい。そんな訳で惹かれるようにゲームセンターHeyに入る。ここも十数年前から出入りしているが、店内のレイアウトはあまり変わっておらず、変わったことと言えばいつの間にかレトロゲームが滅茶苦茶増えてたくらい。以前ここの自販機はエヴァンゲリオン仕様のコーヒー缶を販売していたが、残念ながらその姿はなかった。コーヒーを飲み、テトリスがあったらやってもいいんだけど…と思いながら店内を歩いていると、テトリスグランドマスターを発見。このゲームも何度かやった経験があり、今回プレイした感触としてはそこそこ上手くいったかなという感じ。ただ途中で集中力が切れ、マスターモードでランク3止まり。

その後1階に降り、メロンブックスの誘惑を受けつつも「ラジオ会館を巡った後だしもうお腹いっぱいかな…」とスルー。まあ大宮にもあるからね。

 

そして線路の東側に移り、ヨドバシカメラの巨大な城に潜入。腕時計ラインナップの凄さに圧倒されつつ上っていき、書店に到着。思ったほどの品揃えじゃないな…と思いつつ一日外出録ハンチョウの最新刊を購入。

www.amazon.co.jp

そこから更に上に上がり、何となくレストラン街を歩くと某ラーメン屋を発見。ここで夕食を取ることにした。さっぱりとしたスープで味は良いのだが、愛想の悪い店員のおかげで後味の悪さを感じながら店を出る。

時刻はまもなく10時。ヨドバシカメラは閉店の時刻だが、未だにスマホの販売員が立っている。更に屋外では雨の中販促イベントが続いていた。飯も食ったし帰ってもいい時刻だが、まだ帰る気がしない。自由通路を通って電気街口に戻ってきてしまった。そこで通称エロタワーと呼ばれるエムズに入店。ここも1階はクリーン、それ以外のフロアは今まで通りという感じの店内だ。

少し恥ずかしい話だが、学生時代は2chのスレッドに張り付いてアダルトグッズ情報を収集していた。その結果「東京名器物語」と「17 -seventeen-」が最高という結論に至ったのだが、何とこの2つとも健在だった。これじゃ本物の名器じゃないですかやだー。

結局何も買わずに店を出て、そのまま帰路に着いた。さすがに少し疲れたので特急に乗ろうかなと思ったが、北千住に到着したのは10時半。もう特急も終わっており、20分近く待たされた挙句準急で帰ることになった。そんな訳で最後は微妙な感じだったが、全体を通してみれば多くの美術品と昔を思い出すエピソード満載の1日だった。この記事を書いてるうちに3時半になってしまったので、とっとと寝ようと思う。

雑談下手/禅への入口

久しぶりの投稿となってしまった。最近はというと今の職場に居心地の良さを感じつつも会話が下手な自分にいらだったりイラストが全く伸びなくなったりで微妙な日々を過ごしている。読書の方は何とか月一ペースで読めてはいるのだが、もう少しペースを上げたいところ。

なぜ雑談が苦手なのか。色々考えたのだが、やはり「他人に興味がない」のが根本原因かもしれない。

一般に会話というのはキャッチボールに例えられる。最初挨拶から始めて、質問と回答、相槌や同意・否定…などを繰り返していくわけだが、私の場合他人に対する質問が中々浮かんでこない。質問をするにしても「そういえば昔あの番組でこんなやりとりをしていたな…と記憶の引き出しから質問をひねり出したりする。それに一般的な「テンポのいい会話」というのについていけない。残念ながら知的障害に近い気もする。皆の前で一方的に話したり、本を読んだりビジネス文書を書いたりするのは平気なんだけどね。今の時代友人は必須ではないとはいえ、会話が苦手というのはやはり人生を大幅に損する要素だと思う。

ちなみに同僚からは上記以外にも「反応が乏しく話を聞いているのかわからず、話を振っていいのかわからなかった」「相手にわかるように相槌打ってるだけでいいんだよ」と言われた。40歳手前になってこんなことで悩んでいること自体手遅れ感あるが、今からでも慣れるしかないだろう。

 

禅の思想では知性は不幸の源みたいに言われることがある。

確かに過去を振り返れば後悔や惨めさが湧き、未来を見れば不安ばかり湧いてくる。知性とは人間が生き残るために獲得したツールなのだ。

ツールは我々を快適に長生きさせてくれるが、幸福にはさせてくれない。というより、感情すらも我々が生き残るために獲得したツールなのだ。不安や恐怖を感じるからこそ我々は危機に対処でき、結果的に生存確率が上がるのだ。しかしそれは幸福とは言えないだろう。

おそらく、ニーチェがあんな状態になったのも、それが原因ではないだろうか。死を知性で理解しようとしたら恐怖でしかないし、どうせ死ぬなら何のために生きるのか、という疑問が当然湧いてきてしまう。

つまり幸福になるには、適度に知性を捨てる必要がある。そのためのメソッドが座禅や瞑想、あるいは浄土門で行われる法会なのだ。これらを究めれば徐々に我や執着が薄れていき、最終的に無我の境地に至る。そういう点で聖道門も浄土門も目指す先や辿る道程は同じなのだ。

 

なぜ唐突にこんなことを書いたかというと、鈴木大拙の「禅」に感銘を受けたのだ。やや難易度は高いが、仏教全体における禅の位置づけや発生した経緯などが理解出来た。

年末年始に読んだ本

明けましておめでとうございます。そんな訳で今年もブログを徒然とやっていこうと思うのだが、先日読んだ「ルポ西成」が非常に面白かった。

 

この本は著者が大阪市西成区の「あいりん地区」で、労働者やホテルマンとして働きつつ2ヶ月以上滞在した記録である。

この地域は日本のスラムだとか、泥棒市が開かれるとか、薬の密売が横行してヤク中だらけだとか、ヤクザ事務所や裏カジノがあるとか、とにかく悪名高いことで有名な地域である。私も前情報として西成伝説を仕入れてはいたのだが、この本に記されていることは想定を上回っていた。日本にこんな世界があるのか?信じがたいエピソード満載である。人間扱いされない労働者、死を待つだけの生活保護受給者…あいりん地区は現代社会を映す鏡である。

 

それから、スクールカーストに関する本も読んだ。

教師はスクールカーストを「能力によって形成されるヒエラルキー」と解釈しているようだが、私もそうだと思う。思うに人間とは、複数集まると無意識に上下関係を作ってしまう生き物なんだと思う。その基準は、幼少期は皆大差がないから「運動能力」「面白い」くらいしかないが、中学生になると徐々に社会性が育ってきて「ルックス」「リーダーシップ」「気の強さ」と言った能力で評価されるようになる。

問題は、上下関係が出来た結果、下の立場の人を排除する作用が働くことだ。これがいわゆる「イジメ」である。つまりスクールカースト問題といじめ問題は繋がっている。ただ、これが人間の本能に起因するのだとしたら、基本的に止めようがないのでは?と思うのだ。現行の学校制度を改革するくらいでないと、これを解決することは出来ないだろう。

ただ、実を言うと私はスクールカーストをほぼ意識することなく大学まで出ている。それはおそらく私が一匹狼タイプだったから(もしくはボッチ最下層だったか)だと思う。だが多くの人は一匹狼として生きることは出来ないだろう。私が思う解決策は

  • 1クラスあたりの人数を減らす
  • 勉強していい学校に進学する

この2つだ。

まず、スクールカーストは人が集まると発生する問題だ。ということは、人数が少なければスクールカースト問題が発生する可能性は低くなる。実際地方の少人数校はスクールカースト問題があまり発生しないらしい。

また、スクールカーストの定義によればガリ勉はカーストの下位層になるらしいが、進学校ならばガリ勉はむしろ奨励される。勉強しまくっていい学校に進学すれば、周りはガリ勉だらけだから、カースト自体が発生しにくいだろう。

仕事納め/素人のAKIRA考察(ネタバレ注意)

今日は仕事納めの日。挨拶に訪れる人が何人かおり、なんだかんだ流刑地での人間関係も構築されてきたな、という感じである。

 

さて、28日まで限定で映画「AKIRA」がyoutubeで公開されており、なんだかんだで見てしまった。名前だけは知ってたし「さんをつけろよデコ助野郎」という名言も知ってはいたが、今までちゃんと見る機会はなく、ストーリーも全く知らなかったのだ。以下、ネタバレを含むのでご注意いただきたい。

 

 

 

1回目は正直独特のセンスと難解なストーリーについていけず、おっぱいしか記憶に残らなかった。ただ、終盤のシーンでは謎の感動がおそってきた。飛ばしながら2週目を視聴して、ようやく解釈がまとまってきた。

 

率直に言うと宗教的な作品だなと感じた。BGMもそうだが、終盤新たな宇宙のようなものが生まれ、そこに引きずり込まれる様は現実世界からの逃避…ある意味「解脱」とも言える。今風に言えば「異世界転生もの」ということになるのかね。テツオは現実世界に失望しており、かつ並外れた才能があった。それゆえアキラに魅入られ、新たな世界に連れていかれたのかな、と思った。役人や科学者が役に立っていないのも現代社会に対する失望と結び付けられる。

このように書くと革新的作品と思えるかもしれないが、「高度な科学文明からの超越」という点では、2001年宇宙の旅と似た系統の作品とも言える。

もう一つのテーマとしては、テツオと金田の友情があげられる。作中は表面上対立しているが、金田はテツオを助けるため最後まで命がけで向き合っており、実は熱い友情が描かれている。それを裏付けるためか、終盤幼少期の回想シーンが挟まれている。私が感動したのはここだ。これは「世界はテツオが思うほど悪くはないよ」というメッセージかもしれない。現実世界の否定と肯定が、一つの作品の中でせめぎ合っているのだ。

ただ、最後の最後については解釈が分かれそうだ。思うにアキラは神や天皇のような絶対的存在で、テツオも多分第二のアキラになるのだろう。そして3人の能力者も。

アキラが過去に何をしたのか明かされていないが、もし創造主みたいなものだとしたら、やはり宗教的作品といえるだろう。BGMのガムラン音楽や読誦のような曲も宗教性を際立たせている。

余談だが、宗教的映画作品といえば「ホーリーマウンテン」だ。AKIRAは海外でカルト的人気を博したが、ホーリーマウンテンもカルト映画の金字塔と言われる超名作だ。世界観も似ているので、AKIRAに興味ある人にはお勧めしたい。

 

そんな訳で1月3日まで短い休暇を迎える。それでもサービス業と比べたら長いんだろうけど、6日程度では帰省と買い物だけで潰れてしまう。それともコミケに行くか…金を使いたくないのでコミケは控えていたが、交流のために行くのもありかもしれない。

某ディーラーが施工を忘れて返却してきた件

車検証が見つからず窮地に陥った私。実は前回の日記を書き終えた後、再度しっかり探したら無事見つかった。早々に営業さんに連絡を入れ、無事車検を受けられることになった。

日曜は昼12時頃に起き、残り湯を洗濯機に投入し吞気に洗濯を済ませて16時過ぎに出発。

 

サービスマネージャーに急かされるように必要書類を書き、いよいよ車の引き渡しとなった。そこで用意された代車はMazda2。昔のデミオに相当するモデルだ。しかも走行距離はわずか7000キロで、外装内装共に新品に近い状態だ。いままで代車といえば走行距離10万キロクラスの黄ばんだ旧モデルというイメージしかなかったが、こんなきれいな車が代車として供されるとは、少し得した気分だ。

 

早速エンジンをかけると、エンジンの静粛性に驚かされた。1.5Lのガソリンエンジンは重低音がわずかに伝わるだけで、エンジンを回しても嫌なうるささがない。乗り心地も一クラス上といった感じで、路上をスーッと滑っているような感覚だ(ロードスターも乗り心地はいいのだが、路面の状況が伝わる感覚がある)。高速安定性はぶっちゃけロードスターよりいい。ロードスターは時速60キロ出すと「60キロ出してる感」が伝わるのだが、デミオは速さを感じにくく、どんな速度域でも快適だ。

実はロードスターの前、私はディーゼルエンジンデミオに乗っていたので大体勝手は知っているのだが、あの時乗ってたデミオってこんないい車だったんだな…と昔を思い出した。正直言って、ロードスターよりはるかに快適だ。あまりに快適すぎて、普段バイク通勤のところ車検完了まで車通勤に切り替えてしまうほどだった。

 

Mazda2に限らず、最近のマツダ車にはマツダコネクトという装置がついている。これはダッシュボードの真ん中にあるディスプレイでカーナビやテレビ視聴が出来るものだ。操作部は運転席と助手席の間にあり、前方から目を離さず操作できるのが売りである。またスマホと連携するとオーディオやハンズフリー通話ができる。

デミオに乗っていたころはまだガラケーだったこともあり、「運転中に電話なんてしねえよ!」と言っていたが、実際には代車使用中に職場と2回電話する機会があり、大いに助けられてしまった。すごく便利ですね!本当にありがとうございました(手のひら高速回転)。

 

その後車検完了日時となり、ガソリンを満タンにしてディーラーへ向かった。燃費は厳密には計算していないが、15km/lもいかなかったと思う。マニュアルとはいえ、ロードスターが20km/l近くいくことを考えると、こんなもんなのかな、という感じである。渋滞を見越して早めに会社を抜けてきたのだが、思ったほど混雑しておらず予定よりも30分ほど早く到着してしまった。

その後車を受け取り発進しようとしたら、なぜか1速に入らない。おかしいなと思ったら、クラッチペダルを踏み忘れていた。たった数日でクラッチの存在を忘れてしまうなんてアホなん?

 

その後渋滞を避ける為に田園地帯の中を走る。すると柴山沼という沼のほとりに結構なイルミネーションが輝くのが見え、思わず写真に収めた。日が暮れると真っ暗になるような田んぼのど真ん中で、イルミネーションが光っているのは中々シュールである。

愛車も帰ってきたし、いいもの見れてよかったな…と、このまま一日が終わってくれればよかったのだが、この後一気に困った事態に陥ってしまう。泡洗車を頼んだはずなのに、愛車が明らかに汚いのだ。車を預けた時点とほとんど変わっていない。

その辺ディーラーの営業にSMSを投げてみたら、素直に施工を忘れたことを認め、施工し直しさせてくれと連絡がきた。個人的には少なからずショックを受けた。単なる施工不良ではない。洗車されたかどうかなんて一目瞭然だ。それを正規ディーラーともあろう業者が忘れたことに気づかないとは。

とはいえ日が暮れて分かりにくかったという面もある。私も受け取り時に違和感を感じた時点で気づくべきだったのだろう。しかも施工し直しを依頼するにしても、こちらが提案した時間が「その日は定休日でして…」という感じで悉く拒否されてしまった。正直返金して欲しいし店を変えたいところだが、中々そう強く言えないのが私の悪いところだ。後で時間取っていくしかないか…。

12月5日 車検と腹痛と社内イベント

そんなわけで久々に日記を書くわけだが、ここ2週間ほど地味にプレッシャーのかかる仕事を振られたり職場の人間関係でギクシャクしたりで若干職場の居心地が悪くなっている。

しかも本当は今日ロードスターの車検なのだが、車検証をなくしてディーラー側に色々と迷惑をかけてしまった。

実は車検証がないことは数か月前から知っていた(ディーラー側に進められて査定を依頼した時、車検証が見つからなかった)。それにも関わらずなぜ車検証を探すのを先送りしてしまったのか…。

2年前のことで記憶もあいまいだが、そもそも前回の車検後郵送された車検証が封筒ごと紛失した可能性が高い。もし車検証を再発行しようとすると諸費用込みで16000円近くかかるという。どうせ数千円程度だろうと甘く見ていたが、この額になると痛い出費だ。

 

そんなわけで昨日は社内で行われるプレゼンイベントの配信システム(ZOOMみたいなもの)に関する話し合いや、審査用タブレットの設定および充電・使用可否の確認、アンケートサイトの制作などの雑用をやっていた。連日の不摂生(5~6時間睡眠)がたたり昨日の時点でフラフラだったが、これを乗り切れば土日休める…と思い気力を振り絞っていた。

その日の夕方ディーラーから電話が入り、明日10時半から車検の予約が入っていると伝えられた。車検が12月にあるということは覚えていたが、10時半からというのは完全に記憶から抜け落ちていた。せっかく土日ガッツリ寝れると思っていたのに…と落胆したが、ここで車検証紛失について触れていないのに気づき(ディーラー側の担当が変わったため、その辺が引き継がれていなかったらしい)、おそるおそるそれを営業の人に伝える。するとあちら側も軽く憔悴した感じで紛失した場合の手続きを教えてくれ、もう一回探してみるということで電話を終えた。

その後自宅に帰り、思い当たる場所を探してみたが、それらしいものは見つからない。それもそのはず、ダイレクトメールや請求書、保険証券など重要書類を部屋の「未分類スペース」に2年間に渡り蓄積し続けてきたのだ。

その中を漁ってはみたが、それらしい書類は見つからない。本棚の「車関連フォルダ」の中は、以前乗っていたデミオの書類がやはり無造作に押し込んであり、やはり見つからない。

疲れがたまって探す気力もなく、「もういいや、数千円払って再発行してもらおう」と思い、何度か居眠りをはさみつつ昨日は3時ごろ就寝。風呂の中でも居眠りしてしまうとは、大分睡眠負債がたまっているらしい。

翌朝は9時起床だから、結局寝れるのは6時間か…と思いきや、布団に入ってから妙な動悸がして中々寝付けず、寝れたと思ったらその2時間後に腹痛で目が覚め、2度トイレに駆け込んだ。おそらく実質5時間程度しか寝れていない。

 

その後予定通り9時起床…のはずが、気づいた時には9時半だった。早速遅刻濃厚である。慌てて身支度を整え、家を出て駐車場に向かう。エンジンをかけると、走行可能距離50キロの表示が。そういえば前回車に乗った時「そろそろガス欠だから次乗るときに給油しよう。古いガソリンを消費するためにガス欠ギリギリにしといたほうがいいな!さすが車に優しい俺冴えてる!」などと考えていた。おかげでディーラーに行く前に給油しなくてはならない。

すべてをあきらめた私は車の中から営業に電話をする。結局11時半ごろディーラーに到着。連日の5~6時間睡眠と昨晩の下痢で疲れ切った表情で入店。内容が内容だけに営業の人もあまり明るい表情ではなく、もういっそのこと車を降りようかと思った。そもそもバイクあるし。

ひとまず必要な書類を書き、明日またディーラーに行くことになった。今は朝食も昼食もとらず、ネットカフェでこの日記を書いている。休み明けに例の社内イベントの本番があり、特に火曜日は早めに出社しなければならない。それに備えて土日はガッツリ休む予定だったのだが…なんだか社内イベントもうまくいかない気がしてきた。

 

そんな訳で心身ともにボロボロになった私。果たして車検はどうなるのか?そしてイベントの行方は?そんなこんなで私自身初の連続物ということにしてみたいと思う。

~次回に続く~

2年ぶりの出張-新幹線/割烹/ちんすこう/皆既月食

コロナもようやく収束の兆しが見えてきたが、昨日はほぼ2年ぶりの出張だった。行先は福島県福島市近辺のとある業者だ。

朝は普段より30分早く起床。アラームなしで目覚めてしまう。その後2年振りにスーツを着る。案の定ネクタイでてこずるが、何とか形になった。往復とも新幹線となるが、乗り換え時間が15分しかないため、万一に備えて前日にJRの駅に立ち寄り、新幹線の切符を買っておいた。結果的にはこれが大正解で、今朝は余裕をもって移動することが出来た。

ただ予想外だったのは乗客の多さだった。大宮駅の新幹線ホームに登ると、ちょうど通勤時間帯と重なったためか、スーツ姿の行列が出来ていた。しかも入線時点でそこそこ座席が埋まっている。案の定まともに座ることが出来ず、通路で立ちんぼすることになった。まあそのおかげで車窓を存分に楽しめたのだけれど。

宇都宮駅に到着すると乗客が一気に降りていった。おそらく新幹線通勤なのだろう。東京方面が多いのは分かるが、逆方面も案外新幹線通勤が多いらしい。ともかく3列シートを独り占めできる状態となり、くつろぎながら福島駅に到着する。以前も伺ったことがあるので、ルートは特に問題ない。

福島駅は公私ともに何度か訪れたことがある。青春18きっぷで北を目指す時は、ここから仙台に向けたラストスパートが始まるという期待と、まだまだ先は長いな…という疲労感が交錯するポイントだ。今回はここから阿武隈急行に乗り換えるのだが、新幹線からだと結構な距離を歩くことになる。途中山形線のダイヤを見かけたが、午前9時半の時点で次の列車が12時台、その次が16時台と驚くべき閑散路線だ。

阿武隈急行の乗り場に着くと同時に目当ての列車が到着した。列車は2両だが車内はガラガラだ。車内には地元の子供が描いた絵が展示されている。阿武隈急行は旧国鉄丸森線が前身だというが、駅間がかなり短く、ローカルの私鉄という印象が強い。

そんなこんなで目的の駅に到着すると、駅長と思しき職員がきっぷを回収してくれた。駅を出ると先方が用意してくれた送迎車が出迎えてくれて、あっさり訪問先に到着。

午前中の仕事を終え、適当にコンビニで飯を済ませようと思っていたら、先方が地元の割烹料理屋に送ってくれて、食事をごちそうになった。何とも至れり尽くせりで申し訳なく感じてくるが、今後の取引継続と比べたらこれくらい大したことないのだろう。中小企業においてはこういう風習は今も色濃く残っている。

その後15時過ぎに仕事を終え、駅に送ってもらった。切符が見つからなくなるハプニングに見舞われるも、駅員さんの機転で何とか危機を脱する。車内を見るとロードバイクを携えたオジサンが。ここでもサイクルトレインを実施しているらしい。そのまま先輩社員と昔話をしながら帰りの新幹線に乗る。今回の出張はこの先輩におんぶにだっこ状態だった。今後はもう少し活躍出来ればいいのだが。

帰りの新幹線も宇都宮から乗客が一気に増え、座れない乗客が発生していた。そんな調子で大宮駅に到着。先輩と別れた後、普段入れない新幹線コンコースをぶらぶらする。その後ソフマップスマホmicroSDカードを買い、ジュンク堂書店へ向かう。そういえば福島土産を買っていなかったな…ということで、何を思ったか駅構内の沖縄物産展でちんすこうを買う。まあ福島出張の帰りに買ったわけだし、福島土産と言ってもいいよね(?)

その後大宮駅東口に出ると、タクシー乗り場に人だかりが出来、皆スマホを手にしていた。芸能人でもいるのかなと思いきや、何と月が暗く消えかかっているではないか!

news.tbs.co.jp

そう、今夜は皆既月食だったのだ。しかも月が大通りの上空のいい感じのところに出ている。なるほど、皆これを撮っていたのか。それにしてもすごいタイミングで出くわしたもんだ。私は今夜皆既月食だということを一切知らなかった。結局私も群衆に混じって撮影した。実はそのまま帰宅するつもりだったのだが、外に出てみるもんだなと感じた。

その後ジュンク堂書店に向かったが、特に欲しい本もなく、適当にレジ前にあったサラ金の歴史に関する本を購入。

サラ金の歴史-消費者金融と日本社会 (中公新書 2634) | 小島 庸平 |本 | 通販 | Amazon

 

帰りがけに適当に食糧を買い、帰宅。久しぶりのスーツ、長距離出張、割烹、新幹線、ちんすこう、皆既月食…なんだか今日一日だけで色々あった気がする。今日は自分の無力さを痛感させられたので、一層奮起せねばなるまい。

ちなみに土日は半年ぶりに実家に帰ることになった。コロナに伴う緊急事態宣言で帰省を控えていたのだが、ようやく帰省できそうな状態となり一安心である。