国立西洋美術館とアメ横、涙の秋葉原

3連休2日目。予報では夕方から雨が降るらしい。

せっかくの連休なのに、天気が悪いんじゃ遠出は止めておくか…となるのが筋だと思うが、美術館や博物館に行くなら天気が悪い方が狙い目だと言える。大抵休日の美術館・博物館というのは混雑してゆっくり回る余裕などないが、天気が悪ければ多少なりとも客足が遠のき、余裕をもって回れるはず。これなら以前断念した東京国立博物館あたりも行けそうだ。

 

そんな訳で12時40分ごろ起床。予定より遅くなってしまったが昨晩寝たのが4時半だったのでまあ仕方ない。

前日イオンモールで買ったペペロンチーノと冷蔵庫の春巻き、菜の花にしんの残りを食って出発。色々用事を済ませているうちに14時を過ぎてしまった。

国立博物館は事前予約制ではなくなったそうだが、開館時刻は17時まで。今から行ってもろくに見れないだろう。一方国立西洋美術館は17時半まで。よし、こっちにするか。

鉄道を乗り継いで上野に到着。上野公園口から地上に出て、商業施設を抜けて公園に入る。駅前の自販機でコーヒーを買い、ドーピングして美術館に入る。

当日券売り場に行くと、企画展の入場料は2100円。常設展のみなら500円とのことだった。2100円は高いやろ、と思ったがピカソを始めとした著名な作品が展示されるらしい(そういう前情報なしで突発的に来てしまったので、売り場で初めて知った)。高いなと思いつつも、せっかくなので2100円を支払い企画展に入る。

内容はベルギーの国立美術館と、国立西洋美術館のコレクション展示。ラインナップはピカソが影響を受けた作品、および影響を及ぼした作品が中心で、ピカソ以外にセザンヌ、ブラック、アンリ・マティスパウル・クレーなど。筆遣いやキュビスムといった表現手法、色彩などに共通点が見られる。スフマートを使った伝統的手法は見られず、スケッチを除けば原色を使ったビビッドな作品が多く取り揃えられていた。写真だけでは分からない力強いタッチが見れるのは美術館ならではの利点だ。

一通り見終わった後はショッピングタイム。しおりとトートバッグを購入した。

 

さて、美術館を出ると完全に日が暮れ、雨が降り出していた。傘を手に取り上野駅へと向かう。その後アメ横の看板が目についたので、何となく歩いてみることにした。ここは戦後の闇市から発展し、文字通り飴を売っていたことからアメ横と呼ばれるようになったそうだが、今でも店主の威勢のいい声が聞こえてくる。ただ雨の中傘をさして歩くのは色々気を遣う。あまり雰囲気を楽しむ余裕はなかった。しかも後で上野のCBDショップに行くつもりだったのに、気が付いたら御徒町駅に着いてしまった。仕方ない、また今度だな…ということでそのまま山手線に乗って秋葉原へ向かう。

 

数ヶ月ぶりの秋葉原。以前は頻繁に訪れていたのだが、アニメ絶ちをしてる最中にコロナ禍が発生したこともあり、しばらく訪れる機会がなかった。その後2021年11月に2年振りの訪問。それ以来11か月ぶりの訪問となった。

 

改札前に駅周辺の案内をしてくれるAIを発見。ちょっといじってみたが使い勝手は微妙。しかも目につきにくい場所にあり、あまり使われてないように見えてしまった。

駅の外に出ると、雨にも関わらず案外活気がある。しかも外国人がちらほら。観光客が戻ってきたのだろうか。

とりあえずラジオ会館を上がっていく。ドール専門店、フィギュア、各種キャラクターグッズの山。改装されたこともあり、以前と比べてクリーンになったとはいえ、圧倒的商品量は変わらない。ドール店も健在だったが改装中らしく撮影スペースがきれいに片付いていた。その後イエローサブマリンで「ファンタジー作品に出てきそうなコイン」を購入。完全に気まぐれだが、なぜか目を奪われてしまった。しかも5枚以上購入で50%引きだったのが決め手となり、まとめ買いしてしまう。後で調べたらこれでした↓

gigazine.net

それと、五等分の花嫁に出てくる中野二乃のアクリルキーホルダーを購入。

www.animate-onlineshop.jp

 

そうこうしているうちに蛍の光が流れ、ラジオ会館閉店の時刻に。外に締め出されてみると、雨は大分弱まっていた。時刻は夜8時前。まだ体力も時間も余裕がある。そこでまた久しぶりにゲーマーズに行ってみることにした。ゲーマーズも改装前のラジオ会館にあった時期から通っているが、書籍が3階に集約されており、今の位置に移転した十数年前と比べるとイベントスペースの割合が大分増えたような気がする。ただオタクショップにありがちな「一度入ったら商品を買わないと出ずらい感」は変わらず。ここでこのラノベを購入。実はラノベを買うのは人生で数回しかないのだが、記念も兼ねて。

drecom-media.jp

聞いた話では文庫サイズのラノベは若年層向け、大きいサイズは高額ゆえ30代以上向けという棲み分けがあるらしい(もちろん目安に過ぎないが)。これも大きいサイズということは中年層も少なからず意識しているわけで、残念ながら私もその域に入ってしまっているわけだ。

 

続いて通称「秋葉原ジャンク通り」へ。ここは店先に商品が陳列され電気街らしい風景が見られる場所だ。しかしこの時間帯開いてるのは飲食店(メイド喫茶含む)とゲームセンターくらい。そんな訳で惹かれるようにゲームセンターHeyに入る。ここも十数年前から出入りしているが、店内のレイアウトはあまり変わっておらず、変わったことと言えばいつの間にかレトロゲームが滅茶苦茶増えてたくらい。以前ここの自販機はエヴァンゲリオン仕様のコーヒー缶を販売していたが、残念ながらその姿はなかった。コーヒーを飲み、テトリスがあったらやってもいいんだけど…と思いながら店内を歩いていると、テトリスグランドマスターを発見。このゲームも何度かやった経験があり、今回プレイした感触としてはそこそこ上手くいったかなという感じ。ただ途中で集中力が切れ、マスターモードでランク3止まり。

その後1階に降り、メロンブックスの誘惑を受けつつも「ラジオ会館を巡った後だしもうお腹いっぱいかな…」とスルー。まあ大宮にもあるからね。

 

そして線路の東側に移り、ヨドバシカメラの巨大な城に潜入。腕時計ラインナップの凄さに圧倒されつつ上っていき、書店に到着。思ったほどの品揃えじゃないな…と思いつつ一日外出録ハンチョウの最新刊を購入。

www.amazon.co.jp

そこから更に上に上がり、何となくレストラン街を歩くと某ラーメン屋を発見。ここで夕食を取ることにした。さっぱりとしたスープで味は良いのだが、愛想の悪い店員のおかげで後味の悪さを感じながら店を出る。

時刻はまもなく10時。ヨドバシカメラは閉店の時刻だが、未だにスマホの販売員が立っている。更に屋外では雨の中販促イベントが続いていた。飯も食ったし帰ってもいい時刻だが、まだ帰る気がしない。自由通路を通って電気街口に戻ってきてしまった。そこで通称エロタワーと呼ばれるエムズに入店。ここも1階はクリーン、それ以外のフロアは今まで通りという感じの店内だ。

少し恥ずかしい話だが、学生時代は2chのスレッドに張り付いてアダルトグッズ情報を収集していた。その結果「東京名器物語」と「17 -seventeen-」が最高という結論に至ったのだが、何とこの2つとも健在だった。これじゃ本物の名器じゃないですかやだー。

結局何も買わずに店を出て、そのまま帰路に着いた。さすがに少し疲れたので特急に乗ろうかなと思ったが、北千住に到着したのは10時半。もう特急も終わっており、20分近く待たされた挙句準急で帰ることになった。そんな訳で最後は微妙な感じだったが、全体を通してみれば多くの美術品と昔を思い出すエピソード満載の1日だった。この記事を書いてるうちに3時半になってしまったので、とっとと寝ようと思う。