2年ぶりの出張-新幹線/割烹/ちんすこう/皆既月食

コロナもようやく収束の兆しが見えてきたが、昨日はほぼ2年ぶりの出張だった。行先は福島県福島市近辺のとある業者だ。

朝は普段より30分早く起床。アラームなしで目覚めてしまう。その後2年振りにスーツを着る。案の定ネクタイでてこずるが、何とか形になった。往復とも新幹線となるが、乗り換え時間が15分しかないため、万一に備えて前日にJRの駅に立ち寄り、新幹線の切符を買っておいた。結果的にはこれが大正解で、今朝は余裕をもって移動することが出来た。

ただ予想外だったのは乗客の多さだった。大宮駅の新幹線ホームに登ると、ちょうど通勤時間帯と重なったためか、スーツ姿の行列が出来ていた。しかも入線時点でそこそこ座席が埋まっている。案の定まともに座ることが出来ず、通路で立ちんぼすることになった。まあそのおかげで車窓を存分に楽しめたのだけれど。

宇都宮駅に到着すると乗客が一気に降りていった。おそらく新幹線通勤なのだろう。東京方面が多いのは分かるが、逆方面も案外新幹線通勤が多いらしい。ともかく3列シートを独り占めできる状態となり、くつろぎながら福島駅に到着する。以前も伺ったことがあるので、ルートは特に問題ない。

福島駅は公私ともに何度か訪れたことがある。青春18きっぷで北を目指す時は、ここから仙台に向けたラストスパートが始まるという期待と、まだまだ先は長いな…という疲労感が交錯するポイントだ。今回はここから阿武隈急行に乗り換えるのだが、新幹線からだと結構な距離を歩くことになる。途中山形線のダイヤを見かけたが、午前9時半の時点で次の列車が12時台、その次が16時台と驚くべき閑散路線だ。

阿武隈急行の乗り場に着くと同時に目当ての列車が到着した。列車は2両だが車内はガラガラだ。車内には地元の子供が描いた絵が展示されている。阿武隈急行は旧国鉄丸森線が前身だというが、駅間がかなり短く、ローカルの私鉄という印象が強い。

そんなこんなで目的の駅に到着すると、駅長と思しき職員がきっぷを回収してくれた。駅を出ると先方が用意してくれた送迎車が出迎えてくれて、あっさり訪問先に到着。

午前中の仕事を終え、適当にコンビニで飯を済ませようと思っていたら、先方が地元の割烹料理屋に送ってくれて、食事をごちそうになった。何とも至れり尽くせりで申し訳なく感じてくるが、今後の取引継続と比べたらこれくらい大したことないのだろう。中小企業においてはこういう風習は今も色濃く残っている。

その後15時過ぎに仕事を終え、駅に送ってもらった。切符が見つからなくなるハプニングに見舞われるも、駅員さんの機転で何とか危機を脱する。車内を見るとロードバイクを携えたオジサンが。ここでもサイクルトレインを実施しているらしい。そのまま先輩社員と昔話をしながら帰りの新幹線に乗る。今回の出張はこの先輩におんぶにだっこ状態だった。今後はもう少し活躍出来ればいいのだが。

帰りの新幹線も宇都宮から乗客が一気に増え、座れない乗客が発生していた。そんな調子で大宮駅に到着。先輩と別れた後、普段入れない新幹線コンコースをぶらぶらする。その後ソフマップスマホmicroSDカードを買い、ジュンク堂書店へ向かう。そういえば福島土産を買っていなかったな…ということで、何を思ったか駅構内の沖縄物産展でちんすこうを買う。まあ福島出張の帰りに買ったわけだし、福島土産と言ってもいいよね(?)

その後大宮駅東口に出ると、タクシー乗り場に人だかりが出来、皆スマホを手にしていた。芸能人でもいるのかなと思いきや、何と月が暗く消えかかっているではないか!

news.tbs.co.jp

そう、今夜は皆既月食だったのだ。しかも月が大通りの上空のいい感じのところに出ている。なるほど、皆これを撮っていたのか。それにしてもすごいタイミングで出くわしたもんだ。私は今夜皆既月食だということを一切知らなかった。結局私も群衆に混じって撮影した。実はそのまま帰宅するつもりだったのだが、外に出てみるもんだなと感じた。

その後ジュンク堂書店に向かったが、特に欲しい本もなく、適当にレジ前にあったサラ金の歴史に関する本を購入。

サラ金の歴史-消費者金融と日本社会 (中公新書 2634) | 小島 庸平 |本 | 通販 | Amazon

 

帰りがけに適当に食糧を買い、帰宅。久しぶりのスーツ、長距離出張、割烹、新幹線、ちんすこう、皆既月食…なんだか今日一日だけで色々あった気がする。今日は自分の無力さを痛感させられたので、一層奮起せねばなるまい。

ちなみに土日は半年ぶりに実家に帰ることになった。コロナに伴う緊急事態宣言で帰省を控えていたのだが、ようやく帰省できそうな状態となり一安心である。