ふとコミケを思い出した盆休み

先日から秋雨前線の影響で8月にしては涼しい日が続いているが、中々洗濯できず困っているところだ。
skebの方は、難産だった某擬人化絵がようやく完成。
苦手なりに出来る限りのことをしたつもりだが、出来る限りのことをしすぎて締め切り直前の提出となってしまった。
とはいえ今回も納期を遵守出来てめでたしめでたし。

 

昨日は某ショッピングモールでひたすらコーヒーを飲みながら読書に耽っていたが、
今日は大宮方面に外出し、某喫煙OKの古めかしい喫茶店(分かる人は分かると思う)で読書をした。
近隣の席では、服のセンスだけはいいハゲオヤジと若い女性が仕事の面談を行っていたり、ビジネスマン2人組と投資家が商談をしている。
今日はお盆期間の金曜日だが、大宮近辺は平日っぽい雰囲気が漂う。コロナ禍で休日をずらす企業が多いのだろうか。


そしてアイスコーヒーを飲みほした後、久しぶりにメロンブックスとらのあなへ向かった。
この2店が大宮に出来たのは私が大学生の頃だったと記憶している。
大学3年頃から2018年まで毎回コミケに足を運んでいた私だが、同人誌を買う日々に精神的にも金銭的にも疲れたことで、長いことコミケも同人ショップも控えていた。
ポイントカードを維持するために半年おきくらいで通ってはいたのだが、
旅行も帰省も出来ない今年の盆休み、「そういえば昔の今頃はコミケ行ってたなぁ…」とふと思い出し、何となく出かけた次第だ。


思えば当初東京五輪の影響で「2020年のコミケは変則的になります」とアナウンスされていたが、
結局五輪もコミケも開催されないとは、誰が予測しただろうか。
あの時ばかりは2019年コミケに行かなかったことを少し後悔した。何しろ次のコミケがいつになるかすら分からないのだ。
コミケに行った経験のある人なら分かるだろうが、あそこは3密どころか3000密くらいの密度なのだ。
理由は会場の狭さと入場待機列にある。
東京ビッグサイトは世界最大級の展示場だが、それでもコミケの来場者を全て収容することは出来ず、入場制限が行われるのだ。世界最大級の展示場すら手狭というのは中々深刻だ。
また開会前には入場待機列が形成されるが、公共スペースを可能な限り専有しないよう、限界まで列圧縮が行われるのである。
普通、列を作る時は前との間隔を適度に開ける必要がある。前の人がいきなり止まった時、自分がぶつかるだけでなく、後ろも止まり切れず玉突き衝突になりかねないからだ。だがここでは全く逆で、「少しでも早く中に入りたいですよね?出来るだけ前に詰めて下さい!」と言われ、容赦なく圧縮される。しかも参加者の中には入浴していない不届き者や、ワキガもいる。私も周囲から立ち込める異臭に耐えながら仕方なく詰めた記憶がある。コミケではスタッフに逆らうことは絶対に出来ない。
だが列圧縮を行ってもなおその長さは常軌を逸しており、国際展示場駅から東京ビッグサイトに至る広場が人で埋まる。しかもそれだけでは足りず、西の方にある橋のあたりまで列で埋め尽くされるのだ。
ちなみに、これと同じような行列が東ホール側の駐車場にも形成される。これらの人が開会と同時に会場に吸い込まれていくのだから、その密度は計り知れない。
人が集中する通路ではほとんど身動きが取れなくなったり、ドミノ倒し寸前の状況も多々発生する。
特に午前中は密度が高く危険なので、未成年は午前中の来場を控えた方がよいだろう。
まあ、次回のコミケはそこまでの密度にはならないだろうが…。小規模イベントは再開しているようなので、コミケもいつか再開されるだろう。
コミケは創作意欲が掻き立てられると同時に、同じ趣味を持つ仲間がこれだけいるというのが嬉しく思える。
今でこそオタクが認められる時代だが、昔のオタクは多々迫害を受けたのだ。つくづくオタクはマイノリティだと思い知らされるのだが、そんな中でもこの場所に来れば一人じゃないと思える。きっとそれは私だけじゃない。ロリペドスカトロ触手ふたなりリョナNTR…あらゆる性癖の人が集う場所なのだ。いつになるか分からないが、再開を願っている。